最終更新日: 2025年8月6日
ホームページ、ないよりあったほうがいいけれど、何を書いたらいいの? どうしたら検索でヒットするの? と思っているみなさん。
原稿作成、大変ですよね。ここでは、ホームページ作成に関して、最重要科目「webライティング」のことをご説明します。
ライティングなんて聞くと大変そうだと感じますが、大切なことはたった一つ。お客様の知りたいことを文章にする、これだけです!
どんなに素敵なホームページを作っても、立派なサイトを立ち上げても、検索に引っかからなければ誰にも見られないホームページになってしまいます。検索にヒットするためには、お客様がどんなキーワードで検索しているのかを考えること。お客様の知りたいこと、悩み、欲しい情報を文章にすることです。
準備はいいですか? あなたのビジネスに関して、お客様が求めるキーワードを思い浮かべてください。そしてそのキーワードから、文章を作りましょう。
それでは、ホームページに書き込むべき必須項目と、コンテンツについてご説明します。

ホームページに載せる項目とは?
あなたのホームページに来るお客様は、2つに分類することが出来ます。
- 新規のお客様
- リピートのお客様
新規のお客様は、まさに今、初めてあなたのホームページを発見された方です。新規のお客様は、ご自身の悩みや希望をキーワードとして入力し、検索画面からあなたのホームページを発見して、あなたの書いた原稿を読みました。
原稿が良く書かれていてお客様の期待にマッチした場合、お客様はあなたのサービスや商品の検討に入ります。その時、お客様がまず考えるのは「このサービス提供者を信用してもよいか、どうか」ということでしょう。
そんな時、初めてのお客様の不安を解消するページを作る必要があります。それが、あなたのビジネスの概要であり、信頼してもいいと思える安心材料を提供することです。
新規のお客様に見ていただくページは、下記のものです。
会社概要
会社概要は定款等、お役所や銀行などに提出される公式の文書にも記載されている、パターン化された11項目の情報で構成されます。
- 社名や店名
- 代表者氏名
- 所在地
- 電話番号
- 設立年月日
- 事業内容
- 資本金
- 従業員数
- 主要取引先
- 取引銀行
- 許可・登録・免許
すべてが絶対に必要というわけではありませんが、上記の情報が必要な分量で、ある程度掲載されていればお客様を安心させることが出来ます。
掲載の検討をしてみましょう。
事業内容
次に事業内容についてご説明します。
事業内容とは、あなたのビジネスをアピールするページです。
営業にかかわる担当者か、あるいは営業マンになりきって、あなたのビジネスの広告を文章にしましょう。
よくサービス内容と価格のみの「事業内容」ページも見かけますが、それでは営業マンのページとしては物足りません。
お客様は、もしかしたら競合他社にもあたっている可能性があります。お客様をぐいぐい引き付けるページを作りましょう。
あなたのビジネスの強み、こだわり、熱意、なぜ競合他社ではなく、あなたのビジネスを選ぶべきなのかを、大いに語ってください。
会社概要が単調な文面であるのに対して、事業内容は盛ることが出来ます(嘘を書くということではありません、念のため)。写真や図、必要ならば動画を盛り込んで、あなたのサービスや商品のすばらしさをアピールしてください。
事例・実績の紹介・お客様の声
初めてあなたのホームページをおつずれたお客様や、まだ取引をしたことのないお客様は、上記の「会社概要」や「事業内容」で、あなたがどんなサービスをしていて、どんな業態を行っているのかを知ることが出来ました。
でも、まだ、もう一歩を踏み出せずにいるかもしれません。
「本当にこのサービスを受けていいのか?」「商品は大丈夫なのか?」「サービスに間違いはないのか?」「失敗しないか?」もっと言えば「損をすることはないだろうか?」
そのような心配をしているお客様に、あなたのサービスを受けた経験のある既存のお客様の声を借りて、「大丈夫」であり「安心」であり、「とても良いサービスだった」こと「とても素晴らしい商品だった」こと「あなたと取引をしてよかった」という経験を伝えましょう。
ほかのお客様の客観的なご意見を掲載することで、新しいお客様にあなたのサービスを受けた後の体験を共有していただくことが出来ます。
また、新商品や新サービスで「既存のお客様の声」がない場合は、あなたやあなたのスタッフの体験や経験、感想を共有してください。
または、その商品やサービスの開発に関して、工夫したこと、苦労したこと、考え抜いたこと、なぜその商品を作ったかなどの背景や裏エピソードなどを共有してもいいでしょう。
第三者、あるいは制作者としての経験を、アピールしましょう!
よくあるお問合せのQ&A
新規のお客様は、あなたのビジネスに関して知らないことだらけです。
ですから、想定される質問、または既存のお客様から質問された内容をまとめて、Q&Aのページを準備しておきましょう。
可能な限りきめ細かに準備することで、あらゆる角度からお客様の不安を払しょくすることが出来ます。
また、せっかくあなたのホームページを訪れたお客様が「よくわからない」「不親切なホームページだ」と感じることがないように、仕組みを作ります。
優秀な営業マンは、お客様の疑問や不安、不満をあらゆる角度から説明や説得を通して、クロージングしていきます。そういうイメージでQ&Aページを作ると、もれなくよくできたページになります。
頑張りましょう!
お問合せFORM
お問合せフォームは、24時間いつでも、お客様の都合の良いタイミングで問合せることができる便利なツールです。電話をかけるより心理的ハードルが低い点もメリットです。
お店や企業にとっても、営業時間外の問い合わせによる機会損失を避けられると同時に、文書でお問い合わせの内容を記録することができるメリットもあります(さらに、Q&Aを増やす貴重なご意見でもあります!)。
お問合せフォームを使って、法人に対し新規契約の申し込みをいただくこともできます。資料請求や無料見積もりにも活用できるでしょう。
事業によっては、お客様のメールアドレスを収集する手段にもなります。ご質問のみならず、特典やキャンペーン、サービスの申し込みとして、見込客のメールアドレスを集め、必要な時にメールで直接営業を行うことも可能です。
使い方は様々ですが、お問合せフォームの設置もご検討ください。
個人情報の取り扱いについて
個人情報の取り扱いのページを「プライバシーポリシー」といいますが、上記の「お問合せフォーム」等を設置した場合には必須になるページです。
お客様の個人情報をどのように取り扱うのか、変なことはしませんと表明するページです。
一般的なのは、「お預かりした情報は弊社で適切に管理し、必要な場合のみ弊社からお客様へのご連絡に使用します。第三者にお客様の許可なく開示、譲渡いたしません」等の記載です。
お客さまが安心してお問合せをしたり、場合によっては商品を購入したり、サービスを申し込むために、親切で丁寧なページを作りましょう。
採用情報
採用情報のページは、新規のお客様だけが見るわけではありませんが、求人が必要でしたら掲載します。
求人誌やハローワーク等で求人を見た求職者が、あなたのビジネスはどんなことをしているのか、詳しく調べたときに出てくるページにしましょう。
求人誌やハローワークでは提供しきれなかった、具体的で詳細なページを作るといいでしょう。
社員インタビューやお店や企業の様子を掲載し、実際に働くイメージを共有してください。
イメージ違いによる採用辞退や早期退職を防止する一助となります。
働くスタッフの情景を膨らましてもらうことで、ますますあなたのビジネスに興味を持ったり、ファンになったりする場合もあります。賃金や条件だけではない、丁寧なページを作りましょう!
さらにお客様に安心していただくためには
「社長や役員のメッセージ」を作成し、会社代表者のメッセージや顔写真を掲載することで、より親近感や安心感を高めることもできます。
または「沿革」のページを作成し、あなたのビジネスの歴史を公開することで、お客様の安心や興味を高めることもできるでしょう。
せっかくホームページを訪れたお客様には、できるだけ長くホームページに滞在し、各種情報を閲覧していただくと良いです。滞在時間が長くなればなるほど、あなたのビジネスやあなたのことを多く知り、ファンになっていただく可能性を拡大させることが出来ます。
一期一会の出会いを大切にしましょう。様々な角度から、お客様の必要とする情報を掲載していってください。
コンテンツって何?

新規のお客様に読んでいただき、安心していただく掲載内容を上記にまとめました。
次は「あなたのホームページに来るお客様」2のタイプ。つまりリピーターのお客様に読んでもらうべきページを準備しましょう。
リピーターのお客様は、すでにあなたのビジネスを知っていて、もしかしたらすでにサービスや商品の購入を経験されている方かもしれません。そういったお客様がまたホームページを訪れた理由は
- 何か新しい情報はないか?
- もっと面白いことはないか?
- 新商品、新サービスはあるか?
など、あなたのビジネスに興味があり、すでにファンになってくださる下地が出来ている方だといえます。
そういうありがたいお客様を、おもてなしするページを作りましょう。新商品や新しいサービスを随時追加することも必要かもしれません。それらの情報は、「プレスリリース」や「ニュース」の欄をトップページに準備し、随時追記していきましょう。
新商品や新サービスがなくても、あなたのことをもっとアピールして、もっと好きになってもらいましょう。
新しいページ(コンテンツ)を作ることは、キーワードを増やして検索サイトからのお客様獲得の可能性を増やすことでもあります。
そのために作るページが、以下の通りです。
コンテンツの目的
新しいページ(コンテンツ)にはお店や企業の様子、サービスや商品だけでなく、読んだ人がちょっと得をする情報や、出回っていない裏情報もスパイスとして掲載しましょう。お客様にとって未知の情報を提供することは付加価値になり、再びホームページを訪れる動機になります。
期間限定や季節限定のページを作ると、いつものサービスや商品を新鮮に感じてくれる人も多くなるかもしれません。
ここで大切なことは、リピートのお客様をおもてなしするということ。
そして、あなたのビジネスに関するネタを、より深く、角度を変えて展開するということです。お客様の生活を豊かにすること、楽しくすること、お得にすることを、あなたの専門性を生かして紹介しましょう。
良いコンテンツとは、あなたのビジネスのサービスを受けたり、商品を使った時のイメージを、購入前のお客様に共感してもらえるコンテンツです。
衣類などを販売しているのであれば、実際にモデルやスタッフが着用したり、日用品であれば使用シーンを掲載することで、購入後のイメージが事前につきやすくなります。
更に「運営者やスタッフの裏話や顔写真」「事務所や作業場といった舞台裏の写真や出来事」を載せることは、閲覧者の安心感や親しみにもつながります。
「またこのホームページを見に来たい」とお客様が思うページをどんどん企画して増やしていきましょう!
リピーターに何度もリピートしていただいて、あなたのビジネスにファンを増やしていきましょう!
お客様の知りたいことを書こう
お客様は、自分の「知りたいこと」や「悩みの解決手段」を求めて検索をし、ホームページを訪問します。
そのため、お客様の期待に応えられる内容を提供することが重要です。
では、何を求めてあなたのホームページにたどり着いたのでしょうか? その答えを知る方法が「アクセス解析」です。
例えば「Googleサーチコンソール」等を使うことで、あなたのホームページに「どんなキーワードで訪問したか」がわかります。
その情報をもとに、そのキーワードを軸としてホームページの新しい原稿(コンテンツ)を作成しましょう。
軸となるキーワードは、基本的に1つか2つにします。キーワードが多すぎると、原稿の内容が複雑になり、ぶれて的外れになる場合が多いので注意が必要です。
例えば、お客様のキーワードが「赤 似合わない」の2ワードであなたのサイトを訪問しているとしたら、お客様のお悩みは「赤が似合わないこと」であり、可能な限り赤が似合う方法を探していると判断することが出来ます。その場合、あなたが作るべき次の原稿はご自身のビジネスによって変わりますが「お客様のために似合う赤を取り入れる方法を提案すること」です。
- 美容院なら、赤いヘアカラーを取り入れたいお客様にヘアスタイルをアドバイスをすること
- コスメ販売なら、赤い口紅の上手な取り入れ方
- 家具販売ならば、赤を取り入れるときの配色方法
- アパレル系ならば、赤を着るときに気を付けたい鉄板ルール
のようなものかもしれません。
あるいは、もっと潜在的なお悩みでそのキーワードを選んだ可能性もあります。「赤を着て似合っていないといわれ傷ついている」のかもしれませんし「赤が似合わないあなたにはこの色が似合う!」という提案かもしれませんし「赤を着用することでかわいらしく見られたい」などの場合もあるでしょう。キーワードを広げ、更に突き詰めて原稿を書いてもいいかもしれません。
お客様が求めるキーワードを軸に、原稿を増やしていきましょう!
専門性に基づく集客力
上記に、お客様の知りたいことを記事にする、とご紹介しました。では次に、専門性について書きます。
あなたは風邪をひいた時、誰に治し方を聞きたいですか?
会計士や、ピアノの先生ではないはずです。どうせなら、お医者さんに風邪の治し方を聞きたいと思います。
なぜならば、お医者様は病気に詳しく、知識が豊富です。正しい情報を持っているといえます。
その意味で言うならば、あなたはあなたのビジネスの専門家です。他の人よりもその業界に詳しく、知識も経験も、情報もたくさん持っています。
ですから、あなたはあなたの専門性に特化した原稿を書いてください。
お医者さんのホームページに「おいしいラーメンの作り方」の情報を求めてくるお客様は稀です。おいしいラーメンの作り方は、おいしいラーメン屋さんが提供したほうが説得力があります。
あなたはあなたのビジネスに関連する原稿を書きましょう。それを読んだ人が「さすが!」と唸るような原稿を書いてください。
そしてそれを積み上げることで、「このジャンルにかかわる内容は、すべてここにある」という無敵状態になります。
コツコツ書き続けましょう。
ホームページはウサギかカメかと言うと、カメであると以前にご紹介しました(ちなみにSNSはウサギです)。
原稿を1ページ書いただけで、集客力が飛躍的に上がったりしません。でも、記事が10になり、30になり、50になり、と増えていくことで、キーワード自体が増え、更にリピーターが増え、ファンも増え、あなたのビジネスを特色づける色が濃くなり、ブランド化されていきます。
毎日の忙しい業務の間に原稿を書くことは大変です。でも、続けましょう。書き続けて、それをためて、まとめ上げて原稿の1ページを増やし、それを継続していってください。
あなたの原稿が、お客様のお役に、きっと立ちますから!
更新することの必要性について
ホームページは作って終わりではありません。新規ユーザーをお招きし、リピーターにリピートしていただき、記事や内容を更新・修正・追加して、育てていくものです。
更新しないと困ることが3つあります。
- 更新されていないホームページは信頼性が低くなる
- リピーターがいなくなる
- 検索にヒットしなくなる
順に見ていきましょう。
更新しないと、信頼性が低くなる
ホームページがいつ訪問しても掲載内容が微動だにしないと「商品やサービスはまだ存在するのだろうか」「会社やお店がなくなっているかもしれない」とお客様が不安になります。
固定された商品やサービスを扱っている場合はなおさら、新しいコンテンツ(ページ)を作りましょう。
商品の新しい魅力や使い方、サービスを体験した感想や、季節や行事を通しての裏話などを掲載して変化を生みます。
ビジネスが展開していることを示しましょう。
更新しないと、リピーターがいなくなる
何度訪れても掲載内容に変化がない場合、お客様はあきらめて、あるいは飽きて、来てくれなくなります。
コンテンツの追加や更新は、リピーターに対するおもてなしです。
忙しい中、更新や新しい企画を立てるのは大変なことでしょう。ですが、お客様をおもてなしするつもりで、小さなコラムでも、小さなイベントでもOKです。定期的に更新をしてください。
更新しないと、検索にヒットしなくなる
あなたのホームページにお客様を連れてきてくれる検索エンジン(Google)の評価が下がり、検索にヒットしなくなります。
更新しないでいると、上記の説明の通り「まだ存在するのか」わからないビジネスと認識するのはお客様だけではなく、検索エンジンも同じです。
大変だとは思いますが、定期的に更新をしましょう。
更新の頻度とその目安
そうはいっても、どのページをどの頻度で更新したらいいのでしょう? 目安を作りました。上から順に、更新が必要なページです。参考にしてください。
更新頻度の目安
- ニュースや新着情報、プレスリリース:小さな変化でもOKです。こまめに更新しましょう!
- 新しいコンテンツ、ページ:リピーターをファンにするために、新しいネタを考えましょう!
- 商品やサービスのページ:新しい商品やサービスが出来たらリリースしましょう!
- お客様の声、実績:四半期ごとなど、定期的に。
- 採用情報:都度必要な時に。必要のないときは掲載を下げましょう。
- 代表挨拶、メッセージ:就活が始まるタイミングの前に。または新年や年度初めなど。
まとめ
以上が、ホームページに掲載する内容です。住所や電話番号などの基本情報から、あなたのビジネスをアピールする「商品・サービス」のページや、集客のための「お客様のお悩み解決のためのページ」まで、様々あります。
ホームページは、作って終わりではありません。継続して原稿を書き続け、お客様に読んでいただくことで、強く大きく成長します。強く大きくなったホームページは、通り過ぎてしまう広告とは違い、そのキーワードで検索するお客様を継続的にあなたのビジネスへと集客し続けます。
プロモーション的な、おしゃれな広告のような、一枚のホームページ(いわゆるランディングページというスタイル)が検索でヒットすることは難しく、ヒットさせるためには「スポンサー」枠を買う必要もあるでしょう。
ホームページはあなたのビジネスの百科事典です。分厚く作りましょう。分厚い分、広告費を払うこともスポンサー枠を買う必要もなく、Google検索からの集客が可能になります。
原稿作成、頑張ってください! あなたのビジネスがお客様のお悩みを解決しますように。積み上げた原稿が、途切れることなく、たくさんのお客さんを運んできますように!
参照:売上UP!商品ではなくストーリーを売る「刺さる物語の作り方」
参照:ストーリーテリングって何?お客様の心をつかむ物語のコツとアイデア
次のステップへ!ホームページやブログで、継続的な情報発信をしよう
てんデザの特徴:1
テンプレートに沿ってテキストや写真をご提出いただき、1週間程度でホームページとブログを制作いたします。
てんデザの特徴:2
制作費用は2万円からとリーズナブル。月額費用、管理費用、保守費用などのランニングコストはいただいておりません。





